社会人1年目は、引っ越しで生活環境が変わったり、社会人らしい身だしなみをする必要があったりと、何かと買い揃える物が多い時期。
初任給やボーナスなどで少しずつお金が入ってくると、「学生時代よりは質の高い、いいものを買ってみたいな」と思う人もいるでしょう。
とはいえ、限られたお金をどんなものに費やすべきか悩むことも多いですよね。
そこで今回は、20〜30代の先輩社会人男女500人にアンケート調査を実施!
調査結果からわかった、社会人1年目で買ってよかった物をランキング形式で紹介します。
また、お金を出してでも高級品にこだわった物や、「あの時買わなくてもよかった」と思う物も教えてもらいました!
「何から買うべきか悩んでいる」
「長く使えるものが欲しい」
「本当に必要なものが欲しい」
こんな風に思っている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
新卒社会人になってから買ってよかった物ランキングTOP10!
編集部では、20〜30代男女の先輩社会人500人に社会人1年目の購入品をアンケート調査。
そのなかから、「最も買ってよかったと思う物」を1つ教えてもらいしました!
「一人暮らし」と「実家暮らし」のどちらの結果も、パソコン・名刺入れ・腕時計・スーツなど、ビジネスシーンでよく使うものが上位を独占する結果に。
学生時代には持っておらず、社会人になってから新調する人が多いからか、仕事でよく使うものが「役に立った、買ってよかった」と思われる傾向にあるようです。
ランキングTOP10のアイテムについて、先輩社会人はそれぞれどんな理由で「買ってよかった」と思ったのでしょうか。詳しい声を見ていきましょう。
第1位:パソコン・ノートパソコン
「新卒社会人になってから買ってよかった物」第1位に選ばれたのは、「パソコン・ノートパソコン」。
「学生時代はデスクトップPCを使用していたが、持ち運びができるようノートPCに買い替えた。仕事での使用頻度が高く、早くから買っておいて良かった。」(36歳/男性)
「ノートタイプのなかでも、とくに薄くて軽いタイプを購入。仕事柄、外で仕事する機会が多かったので、持ち運びしやすくとても役に立った。」(21歳/男性)
「実家暮らしで家に1台しかPCがなかったが、自分専用のPCを買ってから、好きなタイミングで使えるようになった。」(24歳/男性)
「社会人は想像していた以上にパソコンの効率化スキルが重要。少し高くても高性能のパソコン買ったので、損したくない気持ちから触れる機会が増え、スキルとともに動画編集など副業へのモチベーションも上がった。」(25歳/男性)
「自分のパソコンがあると使用率が高くなり、タイピングのスピードが上がった。色々なソフトをいじって沢山経験を積むこともでき、仕事にも活かせた。」(35歳/女性)
「仕事のほかに、プライベートでも活用できる機会が多かった。友人の結婚式なども増え、余興の動画作りにも役立った。」(28歳/女性)
パソコンはビジネスの必需品。学生時代に使っていたパソコンから、仕事用により高性能のものに買い替えたという理由がほとんどでした。
実家暮らしの回答には、「家にパソコンが1つしかなかったが、自分用に買った」という声が多数。1年目から自分用のパソコンを持つことで、パソコンに触れる時間が増え、タイピングやソフトのスキルアップに繋がったという意見も。
また、社会人になると本業の仕事以外にも、副業やイベント・趣味など、プライベートでパソコンを使うタイミングも増えるため、買ってよかったと思う人が多いようです。
第2位:名刺入れ
「新卒社会人になってから買ってよかった物」第2位に選ばれたのは、社会人になれば持つことがマナーになる「名刺入れ」。
「100円の安いものだったが、学生時代は全く使わず社会人になると必須のアイテムなので、買っておいてよかった。」(25歳/女性)
「営業職だったため、研修はもちろん、配属後も毎日のように使用していて重宝しました。(26歳/女性)」
「仕事柄使う機会が多く、ほぼ毎日使っていた。多少値段が張るものを買ったが、使うたびにテンションが上がったので、好きなデザインを選んでよかったと思えたし、長く使えるアイテムだった。(36歳/女性)」
「海外旅行先で買った本革の名刺入れを今でも愛用している。年々味が出てきているので、早くから買ってよかったと思う。見ると入社から今までの思い出が蘇る。」(32歳/男性)
「ヴィトンの名刺入れを購入し、今でも使用している。名刺入れ自体、あまり飽きが来ないのと買い換えるタイミングがないので、ブランド品を買っておいて正解だった。」(39歳/男性)
買っておいてよかった理由のほとんどは、「ビジネスシーンで実用性が高かったから」「社会人としての自覚が持てるから」というもの。
接客業や営業職など、社外の人に名刺入れを見られるタイミングが多い人は、とくに実用性を実感したようです。
また、ブランド物や本革の製品など、値段の高い名刺入れを買った人からは、「長年使えて思い出にもなるため、高くてもいい物を選んでおいてよかった」といった意見も多く寄せられました。
第3位:腕時計
「新卒社会人になってから買ってよかった物」第3位に選ばれたのは、パソコンや名刺入れと同じく、ビジネスシーンで役立つ「腕時計」。
「学生時代はスマホで事足りていたが、社会人になると時間を気にして行動する事が多くなる。腕時計なら、スマホよりすぐ時間が確かめられて想像以上に便利だった。」(31歳/女性)
「社会人にとって時間管理は必須。仕事用に一つあると気持ちも切り替わるので、持っておいてよかった。」(25歳/女性)
「初めてのボーナスで購入した。今でも修理しながら使っていてとても愛着があるため、買ってよかったと思っている。」(39歳/男性)
「新社会人になった思い出があるから。今は壊れてしまって着けていないが、家に大切に保管してある。」(38歳/女性)
「社会人で初めて買った腕時計は一生の記念だと思う。長く使い続けられるし、子どもが大きくなったときにプレゼントして資産にもできる。」(30歳/男性)
最も多かった理由は、スマホや携帯よりも素早く時間を確認できるからというもの。社会人になると、仕事で時間を気にしながら動く場面が増えるため、「歩きながらでも素早く時間が把握できて便利」という声が多かったです。
また、腕時計は日常的に使い、商談や接客など、ビジネスの大事な場面で人からよく見られるアイテム。そのため、社会人として自信が持てるものや、自分のテンションが上がるものを買ったという人も。
さらに、いい値段のする腕時計は長年使えるため、将来の資産や思い出の品にもなる、という意見も多く見られました。
第4位:スーツ
「新卒社会人になってから買ってよかった物」第4位は「スーツ」。
「就活用のリクルートスーツに加え、もう少しカジュアルな雰囲気のものを一着買い足した。何着か持っていた方が着回しも楽だった。」(38歳/女性)
「数着購入しておいたおかげで、毎日同じスーツを着て出社せずに済み、ビジネスファッションの幅が広がった。意外と会社の人にも見られるので、数着購入しておいて率直に正解だったなと思う。」(34歳/男性)
「現場職のため入社式以降着ることもなかったが、年数が経つに連れて出張が増え、スーツを着る機会も増えた。普段使わなくても、冠婚葬祭などでも着れるので、買っておいてよかった。」(31歳/男性)
毎日スーツを着る人からは、就活用に買ったリクルートスーツ以外に、カジュアルなものや季節に合ったものを数着買い足すことでスーツファッションの幅が広がった、という声が多かったです。
一方、普段仕事でスーツを着ない人からも、「急に必要なタイミングで持っていないと焦る」「プライベートでも使えるので、一着あると安心できた」といった声がありました。
スーツは早々買い替えるものではないため、買うのにも時間がかかるアイテム。仕事で着るかどうかは関係なしに、リクルートスーツ以外にも、プライベートで着れる一着を持っておいた方がよいかもしれませんね。
第5位:その他
「新卒社会人になってから買ってよかった物」第5位は、「その他」の自由記載項目。
代表的な例は以下のとおりで、小物から自動車までさまざまなアイテムが寄せられました。
先輩社員が購入した「その他」アイテムの代表例
- 自動車
- タブレット
- スマホ
- 定期入れ
- 小物入れ
- ゲーム機
- 楽器
…など
なかでもダントツで票数が多かったのが「車」。とくに、家周辺や職場周辺の交通が不便な人が「通勤用に購入した」という声が多く集まりました。
次に多かったのは「タブレット端末」。パソコンよりもスリムで持ち運びが楽なことから、仕事用としても役に立った、という意見がありました。
ほかにも、楽器やゲーム機、ブルーレイレコーダーなど、趣味を充実させるためのアイテムも「買ってよかった」と思う人が多いようでした。
第6位:財布
「新卒社会人になってから買ってよかった物」第6位に選ばれたのは、「財布」。
「社会人としての身だしなみの一つとして、大学生の頃に使っていたのとは違う、良い財布を持っておいた方が良いと思うから。」(30歳/男性)
「自分で稼いだお給料で憧れていたブランドの財布を購入。初めての金額の大きい買い物だったので、使うたびに今後も頑張ろうという気持ちになったし、愛着が湧いた。」(31歳/女性)
「自分でお金を稼ぐようになり、初めてブランドものの財布を買った。財布はきちんとお手入れすれば長持ちしますし、ブランド物なので身に着けることで自信が持てるようになった。」(23歳/女性)
社会人になった節目に、学生時代の財布から大人としてふさわしい高級な財布に買い替えた、という人が多かったです。
自分で稼いだお金で買う初めて高額商品に、財布を選んだという声も。
いい財布は手入れすれば長く使えるので、お金をかけやすいのかもしれません。なかには、新卒当時に買った財布を20年以上使い続けているという強者もいました。
常に持ち歩くアイテムだからこそ、財布にはお金をかけたり、人に見られても自信が持てるような物を選ぶ人が多いようですね。
第7位:寝具
「新卒社会人になってから買ってよかった物」第7位に選ばれたのは、ベッドや枕、マットレスなどの「寝具」。
「低反発のマットレスを購入。デスクワークで痛くなる肩や腰の痛みが軽減でき、とても良かった。よく眠れることで、仕事への活力も湧いた。」(36歳/女性)
「少し値段も高い良い布団のセットを買った。自分が可愛いと思うシーツも買ったので、気分が上がった。社会にでたばかりで毎日が大変だったが、良い布団で寝る時間が唯一幸せだった。」(29歳/女性)
「仕事のストレスのせいか寝つきがよくなかったが、高級な枕に買い替えたところ、夜中に目が覚めることなく、快眠を手に入れることができた。」(23歳/男性)
買ってよかった理由には、こだわって選んだ寝具のおかげで「寝つきが良くなった」「仕事の疲れが取れた」という声が。睡眠の質は、社会人にとって重要だと考える人が多いようです。
また、寝具を「買ってよかった物」に選んだ人の約9割が、新卒当時一人暮らしをしていた人。新卒で一人暮らしをしている人は、引っ越すタイミングで新しく揃えたり、買い替えたりする人も多いようですね。
社会人1年目は慣れない仕事でただでさえ忙しいですが、一人暮らしをしている人は、さらに家事も行わなければいけないため、余計に疲れを感じやすいです。
忙しく疲れの多い毎日でも、「睡眠時間だけはしっかり充実させたい、安心して眠りたい」という一人暮らしの人が、寝具を買ってよかったと思うようでした。
第8位:洗濯機
「新卒社会人になってから買ってよかった物」第8位に選ばれたのは、「洗濯機」。
「縦型の全自動洗濯機を購入。洗浄力が強いもので洗剤も全自動投入になったので、家事の時短になったし、洗濯が楽しくなった。」(28歳/女性)
「乾燥機付き洗濯機を買った。ボタン一つで洗濯物を乾燥までしてくれるので時間が短縮できた。洗濯は生活で必ず行う家事の1つなので、数年単位で考えるとかなり良かったと思う。」(30歳/男性)
「家で洗濯できないのは不便すぎるから。何を洗うにしても、コインランドリーに行っている時間も余裕もなかったので、買ってよかった。」(34歳/男性)
こちらも第7位の「寝具」と同じく、当時一人暮らしの人からの票がほとんどだったアイテム。
ほとんどの人が、洗濯から脱水まで自動で行ってくれる全自動洗濯機や、乾燥機能までついている洗濯機を買っており、「洗濯にかける時間を短縮できた、楽になった」という声が多かったです。
意外にも、結果の約7割が男性からの支持。
女性に比べると洗濯物の量が少なく、洗濯する頻度が低い男性は、近くのコインランドリーで洗濯を済ませるという人も多いでしょう。しかし、いくら近い距離とはいえ、仕事や家事で疲れている毎日で、家とコインランドリーを往復するのは大変。
洗濯は必ずしなければいけない家事だからこそ、長い目で見ると効率化しておいた方がいい、と考える人が多かったです。
第8位:電子レンジ(同率8位)
「新卒社会人になってから買ってよかった物」洗濯機と同率の第8位は、「電子レンジ」。
「オーブン機能もついている電子レンジを購入。ドリアやパスタなど調理できる料理も幅広く、料理が作りやすくなったので良かった。」(25歳/女性)
「毎日冷凍食品に頼っていたので、電子レンジは必ず必要なものだった。色々な機能が付いていたので、付属のレシピで作れるものが増えて楽しかった。」(31歳/男性)
「一人暮らしを始めて一番困ったのが料理。電子レンジのおかげですぐに温められて食べられたので、とても有難かった。節約をするうえでも一番活躍していたと思う。」(30歳/男性)
「仕事が遅くなることが多かったが、ご飯の作り置きをしても温かく食べられた。1人暮らしでたくさん作りすぎても大丈夫だった。」(39歳/女性)
こちらも第7位・第8位の寝具や洗濯機と同じく、当時一人暮らしの人からの票がほとんどでした。
料理は洗濯と同じく、生活する上で避けては通れない家事の一つ。電子レンジのおかげで、「疲れた仕事帰りでも料理の手間が省けた」「料理のレパートリーが増えた」という声が目立ちました。
さらに一人暮らしの家計では、食費も大事な節約源ですよね。簡単な料理をさっと作れるため、「節約面でも役に立った」という声も見られました。
第10位:テレビ
「新卒社会人になってから買ってよかった物」、ラストの第10位は「テレビ」です。
「小型のテレビから大画面のテレビに買い替えた。社会人になると休日や平日夜は家で過ごすことが増えたので、プライベートタイムが充実してよかったと思う。」(28歳/女性)
「社会人になると職場以外で人に会う機会が途端に減った。テレビは、そんな寂しさと手持ち無沙汰な時間を埋めるのにとても役立った。」(32歳/女性)
「ニュースやバラエティ番組で最新の情報を知るとができ、最近の話題や注目されているものなどが把握しやすくなった。」(29歳/男性)
こちらも多くは一人暮らしの人からの票でしたが、理由のなかで多かったのは「社会人になると家にいる時間が増える」という声。
平日は仕事で帰りが遅かったり、休日は友人との予定が合わなかったりと、家に一人でいる時間が増え、寂しさを感じるという人が多かったです。そんなとき、テレビが寂しさや余暇時間を埋めるいい娯楽になるという声が見受けられました。
今やテレビ以外でも映画やテレビ番組を楽しめるVODサービスが浸透しつつありますが、「大画面で楽しみたい」という人や、「毎日ニュースを追いたい」という人にはおすすめかもしれません。
「これはお金を出すべき!」新卒社会人が買った高級品は?
欲しいものはたくさんあっても、限られた予算で本当にお金をかけるべきアイテムや、「どこまで理想ラインから妥協すべきか」に悩みますよね。
そこで、新卒1年目の購入品のなかでも、先輩社会人がとくに「お金をかけた」「相場より高い値段の高級品にこだわった」というアイテムとその理由を聞いてみました。
「一人暮らし」と「実家暮らし」のどちらも、パソコン・財布・腕時計・スーツ・名刺入れなど、ビジネスシーンでよく使ったり人に見られる機会が多いアイテムが上位に分布する結果に。
全体第2位のパソコンを選んだ人からは、「スペックが高いものを買って、仕事を効率化したかった」という声が圧倒的でした。
肝心の仕事や自分のスキルに直結するアイテムのため、妥協せずにお金をかける人が多いようです。
全体第1位の財布をはじめ、第3位の腕時計や第5位のスーツには、「社会人として恥ずかしくない箔が付くものを持ちたかった」「自分で稼いだお金で奮発して買い物をする経験がしてみたかった」、といった理由が多く寄せられました。
周りから見られるタイミングの多いアイテムだからこそ、こだわって選ぶ人が多い傾向にあるようです。
また、一人暮らしをしていた人の結果には、寝具・テレビ・冷蔵庫・洗濯機など、生活に必要なアイテムや家電もランクイン。
寝具は「睡眠時間は1日の3分の1を占めるので、質を下げたくなかった」という理由、テレビは「映画やゲームが趣味だから、テレビが好きで至福の時間だから」といった理由が多く見られました。
「これは失敗した…」新卒社会人で買わなくてもよかった物ベスト5
ここからは、反対に先輩社会人が「あのとき買って失敗した」「買わなくてもよかった」と思うアイテムベスト5を紹介します。
「実家暮らし」の結果では、1位のビジネスバッグをはじめ、パソコンや腕時計、スーツなどビジネスシーンでよく使われるアイテムが10位以内に分布。
同様に「一人暮らし」の結果でも、上位は生活に必要なテレビ・掃除機などの家電が占めながらも、「実家暮らし」の結果と共通するビジネス関連のアイテムがランクインしています。
また、「買わなくてよかった物」ベスト5のうち、ビジネスバッグ以外は「買ってよかった物」ランキングでTOP10にもランクイン。
社会人になれば誰もがまず初めに揃えようと思うアイテムたちですが、どのような理由で「買わなくてもよかった」と思ったのでしょうか。
先輩たちの失敗談を詳しく見ていきましょう。
第1位:テレビ
「新卒社会人で買わなくてもよかった物」第1位は「テレビ」。
「使うだろうと当たり前に考えていたため即購入したが、結局ほとんど使わなかった。テレビなしでしばらく過ごしてみればよかったなと思う。」(24歳/女性)
「会社に入って慣れない生活で忙しく、テレビを買っても、あまり鑑賞する時間がとれない生活になっていたから。」(34歳/男性)
「タブレットを使ってNetflixなどを見ることが多く、朝のニュース以外ほぼ地上波の番組は見なかったから。」(27歳/女性)
当たり前のように必要なものと思い込んですぐに買ってしまったものの、「そんなに急いで買う必要はなかった」という意見が多数ありました。
社会人1年目は慣れない仕事と新しい生活で忙しく、テレビをみる時間が取れなかったという人も多いよう。最近はVODサービスも充実しているため、テレビがなくてもタブレットやパソコンがあれば十分だった、という声も見られました。
テレビは「買ってよかった物」第10位にランクインしたアイテムでもありますが、必ず見る習慣がある人でなければ、焦って買わなくてもよいのかもしれませんね。
第2位:ビジネスバッグ
「新卒社会人で買わなくてもよかった物」第2位に選ばれたのは、「ビジネスバッグ」でした。
「オーソドックスなビジネスバッグを購入したが、結局PCを持ち歩くためリュックにしておけばよかったと後悔。」(28歳/男性)
「実際に働き出さないと、必要な形や容量などがわからないので、就活していた時のものをしばらく使ってから買い換えればよかったと思った。」(36歳/女性)
「フォーマルな物を、と思い黒い鞄を購入したが、普段の通勤服になかなか合わず結局買い替える羽目になったから。」(29歳/女性)
ビジネスバッグは、「買わなくてもよかった物」ベスト5のうち、唯一「買ってよかった物」ランキングTOP10に入っていないアイテム。さまざまなアイテムのなかでも、とくに「1年目で買って失敗した」と思う人が多いようでした。
その理由として最も多かったのは、実際に働き出してみないと必要なバッグのサイズや形がわからないから、というもの。
また、研修後に決まる業種や配属先のルールによっても、どんなバッグが適しているかが異なるため、フォーマルなものをあえて買う必要はない、という声も多く見られました。
ビジネスバッグは、形式的に買うなら安い物にしておいて、仕事が本格的に始まってから、実用性や見た目にこだわったバッグに買い替えるのがよいかもしれませんね。
第3位:パソコン・ノートパソコン
「新卒社会人で買わなくてもよかった物」第3位は、「パソコン・ノートパソコン」。
「会社から1人1台支給され、かつそちらの方が高性能だったため、買わなくても良かった。安い買い物ではなかったので、出費が痛かったなと思う。」(33歳/女性)
「原則仕事を持ち帰ってはいけないような環境だった為、すぐには必要無かったなと感じた。」(37歳/男性)
「パソコンに詳しくない状態で、安い物を購入してしまい、後になってスペックが足りず後悔した。今思えば焦って買うのではなく、ある程度仕事に慣れてから必要なスペックのものを購入したら良かったと思う。」(26歳/男性)
パソコンは「買ってよかった物」ランキングでは第1位に輝いたアイテム。
しかし、配属後は会社支給のパソコンが与えられた、基本は家に仕事を持ち帰れないルールがあった、などの理由から、無駄な買い物をしてしまった、という後悔の声も多かったです。
さらに、年々スペックのよいものが発売されるため、家で使う頻度が少ない人は「必要になった頃には機能が足りず、損した気分になった」との声も。
パソコンを購入するのは、会社の福利厚生をあらかじめ確認し、配属先が決まり業務にある程度慣れてからでも遅くはないかもしれません。
決して安い買い物ではないため、自分に必要な機能をしっかり把握した上で、十分なスペックのものを選ぶのが良さそうですね。
第4位: 腕時計
「新卒社会人で買わなくてもよかった物」第4位は、「腕時計」でした。
「社会人になって必要かと思い、わざわざ腕時計の店で購入したが、仕事柄あまりつけなかったから。すぐ汚れてしまって購入したのを後悔したのを覚えている。」(31歳/女性)
「社会人になるのに身だしなみの1つとして購入したが、元々腕時計をする習慣がなく、時間の確認などもスマートフォンで確認してしまい、最終的には付けなくなってしまった。」(27歳/男性)
「当時は社会人らしく高い買い物をしたことに感動したが、今思うと半分見栄で買っていたなと思うところがある。もし戻れるなら、そんなことより自己投資をしておけと言いたい。」(30歳/男性)
腕時計を買って失敗したと感じる人の多くが、仕事柄パソコンやスマホをみて確認することが多く、結局あまり使わなかった、と答えていました。
ほかにも、「当時は学生時代の感覚で高いと思って購入したものの、実際はそこまでではなく無駄骨だった」という声や、「お金を出したのにすぐ壊れたり汚れたりしてしまい、ショックが大きかった」という声も。
とくに腕時計を見る習慣がない人や、パソコンでの作業が中心の職業に就く人は、焦って買う必要はないのかもしれません。
高級品はとくに高い買い物になるため、必要性や目的に応じて、それ相応の値段のものを選ぶのがよいでしょう。
第5位: スーツ
「新卒社会人で買わなくてもよかった物」第5位に選ばれたのは「スーツ」。
「勢いでスーツを3着ほど作ったが、実際就活で使ったスーツともう一着くらいあれば十分だったと思う。また新人ということでおとなしい同じようなデザインのものを作ってしまい、2年目以降にでもおしゃれなものを作ればよかったと思っている。」(27歳/男性)
「新社会人になってからの最初の1ヶ月程度は研修や本社への挨拶などでスーツが必要だったが、いざ勤務が始まるとオフィスカジュアルでそんなにスーツの上着を着ることがなかった。」(35歳/女性)
「新卒になった時の体型と今の体型が違いすぎたため、着れなくなってしまった。スーツを毎日着なければならない仕事に就いているわけではなかったので、必要なときに購入するのでも遅くなかったなと思う。」(38歳/男性)
入社間もない時期にスーツを購入した人のなかには、実際に配属したら会社指定の制服があった、ビジネスカジュアルでもよかった、など、職場の服装ルールに翻弄された人も多いようでした。
また、「新人だから」と地味なデザインを選んでしまったために、おしゃれがわかってから買えば良かったと後悔した、という声も多くみられました。
男性からは、「入社時と体型が大きく変わって、すぐに使い物にならなくなった」という声も。新卒社会人は何かと飲み会も多い時期ですから、「入社後に数キロ太った」という人も珍しくありません。
新卒1年目では、リクルートスーツ以外に着回せるスーツが1〜2着あれば十分かもしれませんね。
【一人暮らし編】社会人1年目で買ってよかった物は?
ここからは、「社会人1年目で買ってよかった物」を一人暮らしの結果に絞って、もう少し詳しく見ていきましょう。
「一人暮らし」の結果は、「実家暮らし」の結果に比べ、ビジネスシーンでよく使うパソコン・腕時計・名刺入れなどのほかに、寝具・洗濯機・電子レンジなど、新生活に必要なアイテムが上位にランクインしている傾向にありました。
なかでも注目したいのが、第3位にランクインしている「寝具」。実家暮らしの結果では10位以下なのに対し、一人暮らしの結果ではかなり高順位となりました。
一人暮らしに必要な生活アイテムのなかでも、「とくに寝具を購入してよかった」と思う人が多いようです。
よく見られたのは「睡眠の質が上がった」「疲れてもゆっくり寝れるよう、こだわって選んだ」などの理由。寝具は毎日使うもので、新生活や仕事で慌ただしい社会人1年目の体を労ってくれる物なので、余計に買ってよかったと感じる人が多いのかもしれませんね。
【一人暮らし編】社会人1年目で買わなくてもよかった物は?
続いて、「新卒1年目で買わなくてもよかった物」を、一人暮らしの結果に絞って見てみましょう。
一人暮らしの結果には、実家暮らしと比べ、上位には家電や生活用品が多くランクインする結果に。全体ランキングで1位のテレビのほか、掃除機や食器がベスト5に入り込んでいます。
掃除機を買わなくてもよかったと思う理由には、「安いものを買ったが性能がイマイチだった、すぐに壊れて買い替えた」という声が多かったです。また、男性の中には、「掃除の頻度が低くほとんど使わなかった、ワイパーでも十分」という声もありました。
食器を買わなくてもよかったと思う理由には、「毎日使うものは限られていたので、1セットあれば十分だった」「人に振る舞う機会が少なく、無理に高いものに揃えなくてもよかった」「友人の結婚ラッシュで引き出物の食器がたくさんもらえた」、などの意見が見られました。
一人暮らしの人は、実家暮らしの人よりも出費が多く、使えるお金も限られます。どのアイテムも急いで買い揃えるのではなく、新生活に慣れたタイミングで、自分の生活スタイルに合わせて先を見据えながら購入を検討するのが良さそうですね。
社会人1年目は焦らずゆっくり買う物を吟味しよう
今回は、先輩社会人の新卒1年目での購入品について、さまざまな成功談や失敗談を紹介してきました。
アンケートの結果から総じてわかったのは、これから先の長い社会人生活で、長く使い続けられるものを買えた方が満足度は高い、とういうこと。
「新生活が始まったから」と慌てて購入したり、「社会人になったから」と形式的に購入したりせず、本当に必要なものにお金をかけて、長く使えるものを選ぶのがおすすめです。
ちなみに、先輩社会人500人に自分の経験を踏まえた上で、「社会人1年目を最もお金をかけるべき物」は何か聞いてみたところ、次のような結果となりました。
最も票数を集めた1位は「生活を楽にするもの」。とくに一人暮らしの人の方が、「生活を楽にするもの」の割合が高い傾向にありました。
社会人1年目は、慣れない仕事や新生活が始まり、想像以上に忙しく疲れの多い時期。そんな慌ただしい1年だからこそ、いかに時間を有効活用し、自分がリラックスできる時間を作れるかが重要なようです。
みなさんもぜひこの記事を参考に、自分に必要なものをしっかり目利きしながら、素敵な社会人生活を送ってくださいね!
【アンケート調査概要】
- 調査対象:20〜30代の男女500名
- 調査期間:2022年4月
- 調査方法:インターネット調査