【ブランドインタビュー】高級ホームリネン「イヴ ドローム」

伝統とエレガンスが織りなすリネン

 

日本人の平均睡眠時間は「世界一短い」と言われています。
とはいえ、私たちは毎日ベッドで眠り、パジャマを身にまとい、休息をとらなければ生きていけません。
そんな日々の安らぎを支える“リネン”に、あなたはどれほどこだわりを持っていますか?

ここでご紹介したいのが、フランス・パリで生まれ、世界中の一流ホテルやセレブリティを虜にする高級リネンブランド「イヴ ドローム(Yves Delorme)」。
一度触れたら忘れられない極上の肌触りは、まさに「夢見心地」。
イヴ ドロームのジャパンチームでMDを担当するスタッフに、一度触れば忘れられない、まさに「夢見心地」を演出するものづくりのこだわり。
その秘訣を伺いました。

 

 

170年以上の歴史を持つイヴ ドロームのものづくり


イヴ ドロームは現在、世界各国に71箇所もの拠点を持っていて、世界のほとんどの国の人が製品を手に取ることができます。ブランドが成長するまでに、どんな歴史があるのでしょうか。

テキスタイルのメッカ・ヨーロッパの中でも古い歴史を持つ170年以上の歴史が紡ぐ、フランスのリネン文化

「イヴ ドロームを創り上げたのは、家族経営のフレモードロームメゾン社です。
1845年にエルネステインフレモー氏によって、リール市に設立されました。
1980年代からグループのディレクターであった父・ドミニクフレモー氏の後を引き継いだ、グループの社長であるアモリーフレモー氏と、彼の弟であるゼネラルディレクターのアルバンフレモー氏。彼らで6代目となります」

そんなイヴ ドロームが日本にやってきたのは1990年代のこと。百貨店を中心に展開され、日本でもセレブに愛されるブランドとして成長していったのだそう。

 

フランス流の美学をリネンに宿す


そして、イヴ ドロームのベッドリネンの大きな特徴は、そのデザイン性。ベッドリネンとしては珍しく、シーズンごとのコレクションが展開されています。

「親会社であるフレモードローム社は、世界最大のラグジュアリー・テキスタイルグループです。リネンとしての使い心地だけでなく、デザイン性にもそのこだわりを詰め込んでいます。
デザインは新作を制作するたびに、デザイナーが水彩画を描き、そこからプリントに落とし込んでいきます」

ブランドのアイコンでもある花柄は「庭を彩る美しい花々を家の中に取り込む」というコンセプトから誕生したのだそう。
水彩の繊細なグラデーションをも再現したリネンを置けば、ベッドルームはまさに家の中をフランスの花畑になってしまいます。

もちろんフラワーモチーフに限らず、デザイナーのセンスが煌めく様々なデザインが展開されています。

 

創業以来変わらない、丁寧なものづくり

 


イヴ ドロームの商品が美しさと使いやすさを兼ね備える所以には、長い歴史の中で確立してきた、アイデンティティすらも感じさせるものづくりのノウハウと、地元・フランスへの愛が詰まっているといいます。

 

素材へのこだわり:超長綿(ちょうちょうめん)

まずすぐに気が付くのは、触ればひとたびで虜になってしまうほどの、リネンの肌触りの良さ。コットン100%の商品でも、光沢があったり、吸い付くような保湿感も感じられます。

「イヴ ドロームでは製品の全てに、超長綿(ちょうちょうめん)と呼ばれる繊維の長さが35mm以上の非常に長い綿を使用しております。

麺の中でも希少性が高いことはもちろん、イヴ ドロームではそのポテンシャルを引き上げるために、コーミングも行っております。
綿に細い櫛を通すことで、不純物を取り払い、よりまっすぐで純粋なコットンを精製しているのです」

コーミングを行うことで、綿に美しい光沢が出て、素材としても強くなります。
そして何より、コーミングによって生まれる肌触りの良さは、まさにやみつきです。

 

ファミリーでもある職人とのつながりの深さ

 

イヴ ドロームのものづくりには職人の手が必要になる工程も多いのだそう。
他に類をみない品質へのこだわりから、フランス政府からも「生きる遺産産業」として認定されているほど。

「デザイナーだけでなく、綿を扱う職人、織を行う職人、刺繍を行う職人……イヴ ドロームのものづくりにはたくさんの“人の手”が必要です。経営層も従業員のことをファミリーと呼んでおり、イヴ ドロームのものづくりには不可欠な存在として大切にしています」

本国のアトリエには常に100人以上の職人が常駐し、品質保証のために熱心に働いているのだそう。アトリエにはトレーニングセンターも備え付けられており、貴重技術を絶やさず後世に伝える取り組みも進んでいます。

 

エコロジーへの熱意と取り組み


繊維を取り扱うイヴ ドロームの産業は、水との関わりが深いといいます。大切な資源を守るために、サステナブルであり続けるという公約を守り続けています。

「たとえばタオル工場では、リール市にある川の水をたくさん使います。
水は川に戻す前に循環させ、川の温度と同じになるように温度を下げ、生態系に影響が出ないよう細心の注意を払われています。
工場内で出る糸屑や埃も全て収集され、リサイクルされています」

最近ではビニールごみを少しでも減らすために、リネンを梱包する袋をオーガンジーに変更。
見た目の美しさと環境への配慮、どちらにも妥協しないでこそ、ここまで長い歴史を刻むことができる企業が生まれたのかもしれません。

 

毎日の暮らしに彩りを
社員おすすめのイヴ ドローム製品

素材へのこだわり、デザインへの飽くなき探究心はイヴ ドロームのアイデンティティでもありますが、その楽しみ方には多様性があります。
今回は、社員おすすめの製品をいくつかピックアップしていただきました。

 

家庭の洗濯機でお手入れ可能なボックスシーツ


店舗でも最初に手に取る人が多いという、ボックスシーツ。
デザインのあるものから定番の無地まで、幅広いラインナップが用意されていますが、どの製品にも超長綿がふんだんに使われているのが特徴です。

 「ボックスシーツは超長綿ならではの肌触りを身体全体で楽しむことができる贅沢さがあります。

一流ホテルでも取り入れていただく機会が多く、快適で柔らかい肌触りが寝入りにちょうどいいと評判です。
お手入れも簡単で、家庭の洗濯機で普通に洗うことができます」

超長綿は意外にも、家庭で取り扱いやすい素材。
毛羽立ちが少ないため、洗濯後に外干しするだけでまたピンとした張りや光沢感を楽しめます。
ボックスシーツはこちら>

 

プレゼントにもぴったりの枕カバー


イヴ ドロームの製品の中でも手に取りやすい値段帯で、根強い人気のある枕カバー。
最近では、美容にもいいということで女性の購入者が増えています。

「イヴ ドロームの超長綿は静電気や摩擦を起こしづらく、髪の毛や肌を傷付けづらいんです。
最近では美容感度の高い女性はシルク製の枕カバーを使うことが多いようですが、イヴ ドロームの枕カバーであれば、洗濯機での丸洗いが可能です」

シルクより取り扱いやすく、それでいて美容にもいい枕カバーは、女性への贈り物にぴったりです。まずは枕カバーから、イヴ ドロームの繊細なテキスタイルデザインを楽しんでみるのもいいですね。
枕カバーはこちら>

 

10年持つ⁉ いつまでもふわふわでいてくれるタオル

社員のみなさんにも愛用者が多いというタオル。
こちらにも超長綿が使われており、独特の触り心地がたまりません。

「中でもおすすめなのは『Royal』というコットンタオル。
毛並みがなめらかで、見た目に高級感があるだけでなく、水の雫にも見える金色のダイアモンドモチーフの刺繍が可愛らしいんです」

こちらもベッドリネンと同じく、洗濯機でのお手入れが可能です。乾燥する前にタオルをはたいて毛足を立たせてあげると、乾かした時に手触りがふかふかしやすくなります。 
タオルはこちら>

母から子へ贈られる、思い出のべッドリネン

一度触ったら忘れられない肌触りもさながら、デザイン性のあるコレクションであれば、一度見たら忘れられない魅力を感じるイヴ ドロームのベッドリネン。
同じデザインが再販されることは少なく、お気に入りの品は世代を超えて贈られ続けています。

「店舗では、同じリネンを数十年使っているという人にも会ったことがあります。
デザイン性に魅力を感じてくださっている方も多く、できるだけ長く同じものを使いたいと思ってもらえるのはありがたいことです」

イヴ ドロームのテキスタイルには熱狂的なファンも多く、インテリアスタイリストが取り扱ったり、著名な映画やドラマのセットに組み込まれることも多いのです。

服を着替えるように、毎シーズン変わるデザインを楽しむもよし、実用的なアイテムの理想系として、無地系のアイテムを大切に使うもよし。

ですがまずは……その肌触りを確かめるところから始めてみませんか?


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