新潟の“うまい”を、未来へつなぐ。 明治26年創業・小川屋が紡ぐ発酵と魚の物語【Interview】

日本海と水の恵みが息づく地域に恵まれ、発酵文化が根づく新潟。
この地で明治26年に創業した〈小川屋〉は、「新潟のうまいを未来へ」を社是に掲げ、伝統を守りながらも時代に即した進化を続けています。


創業の原点
「この美味しさを孫にも食べさせたい」

初代・小川駒吉が新潟古町に店を構えたのは、人口日本一を誇った明治の新潟。稲作が盛んで北前船の拠点でもあったこの街には、鮭鱒、魚卵、そして味噌や酒粕といった醸造の恵みが集まっていました。

「こんなうまいものを孫にも食べさせてあげたい」
親しい方の何気ないひと言が、小川屋創業のきっかけに。
以後、小川屋は“うまい”を守り、伝えるために歩み続けてきました。


譲れないのは、
丁寧な手間と素材への敬意

魚の下処理では、余分な水分を丁寧に除去し、雑味を抑えて素材本来の旨味を引き出します。その一手間により、漬け床の味がしっかりと染み込み、奥行きのある味わいに。

たとえば、製造過程で下茹でを省いたことで脂が残ってしまった経験を通じて、「妥協のない工程こそが“うまさ”をつくる」
という信念が、社内に深く根づいています。


新潟の発酵文化を活かした
“すぐに食べられるごちそう”


小川屋の特長は、新潟の発酵調味料を活用した「漬魚」や郷土料理「焼漬」など、調理不要で食べられるご飯のお供が豊富なこと。
米どころならではの味わいが、白いご飯をより一層引き立てます。

現代の多忙なライフスタイルに寄り添い、手間なく安心・安全に楽しめるよう、添加物は最小限に抑えた製法を採用。どこか懐かしい、けれどしっかり美味しい
そんな日常の“ごちそう”を提供しています。


若い世代にも“うまい”を届けるために


味の好みが多様化するなかで、若い世代にも受け入れられる製品づくりは大きな挑戦でした。
試行錯誤の末、発酵調味料を味の軸に据えることで、方向性にブレのない商品展開が実現。

魚や肉そのものの旨味を活かしながら、伝統と革新を融合させた味わいが、多世代からの支持を集めています。


地域とのつながりが、ブランドの“根”になる


小川屋にとって、地域はかけがえのない財産です。
日本海の恵み、醸造の文化、人々の暮らし
そのすべてが商品に息づいています。

創業当時の背景や地域素材の豊かさはもちろん、小川屋本店を構える新潟市古町にて毎年開催される「古町どんどん」などにも積極的に参加。
地域の文化とともに歩む姿勢が、小川屋というブランドの信頼を支えています。


新しい挑戦の先に見える未来


「変わらないこと」と「挑戦し続けること」。
この両立こそが小川屋のあり方です。
今後は、新潟発の発酵文化を軸にした新商品の開発や、海外展開にも力を入れていく構想があります。


最後に
まずは、一口


食品の価値は、口にした瞬間にこそ宿るもの。
小川屋の商品を通して、「ああ、新潟の“うまい”ってこういうことか」と感じていただけたなら、それ以上の喜びはありません。
ぜひ一度、味わってみてください。


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